犯罪・刑事事件の解決事例
#給料・残業代請求

介護施設で堂々と残業代請求、400万円ゲット!

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北神 英典 弁護士が解決
所属事務所法律事務所横浜きぼうの杜
所在地神奈川県 横浜市中区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

横浜の介護施設のセンター長を務めていた男性から、未払い残業代を会社に請求したいという相談を受けました。男性は、「センター長」や「介護事業部長」という肩書こそ与えられていましたが、会社によって就労時間は管理され、アルバイトの採用権限もろくにない「名ばかりセンター長」「名ばかり部長」でした。

解決への流れ

「強く闘いたい」という男性の希望に従って、労働審判ではなく裁判を選択しました。男性は提訴と同時に会社を退職しました。退職した場合、未払い賃金には14.6%という高い遅延損害金が付きます。また会社に対して付加金というペナルティーを課すことも可能だったからです。裁判では、会社は案の定、この男性は、残業代請求ができないとされている「管理監督者」に当たるという主張を展開してきました。しかしこれは想定内のことで、男性に協力してくれた元職員の陳述書やメールなどを証拠として提出し、最後は証人尋問までやって会社の主張を撃破しました。

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北神 英典 弁護士からのコメント

男性は、会社の「勤怠管理及び時間外勤務申請書」に、毎日の勤務時間(始業と終業)をきちんと記録していました。たとえ、時間外労働に対する残業代請求ができない「管理監督者」であっても、会社は深夜・早朝労働に対しては割増賃金を払わなければならず、労働時間管理を怠ることはできません。時間外労働を払わない会社に対して強い疑問を感じつつ、いざ退職した時に備え、きちんと毎日の勤務時間を記録し続けてきた男性の勝利でした。